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いい寝!フォーラム・トップ > Contents > 眠りが自律神経を救ってくれる「日本人は眠りへの関心が低すぎる」

眠りが自律神経を救ってくれる。私たちの心身の状態は自律神経によってコントロールされています。その自律神経に大きな影響を与えるのが、眠り。眠りと自律神経の関わりについて、自律神経研究の第一人者として知られる順天堂大学医学部の小林弘幸教授に教えていただきます。

5.日本人は眠りへの関心が低すぎる

日本人の睡眠時間は短くなり、睡眠障害に悩む人も増えています。眠りの量も質も低下しているわけですが、その背景にはこれまで見てきたように、継続的なストレスによって自律神経のバランスが乱れていることがあります。

QOL

そして見逃せないのが、睡眠に対する関心が低いという点。私はイギリスやアイルランドでも医師として勤務しましたが、イギリスやアイルランドでは時間外労働が少なく、家族とすごす時間や睡眠時間を大事にするライフスタイルが定着していました。

QOL(生活の質)を高める暮らしがようやく日本でも注目されてきましたが、その基本になるのは眠りです。ダイエットのために断食をする人がいることからもわかるように、食事を2〜3日摂らなくても健康に深刻な影響は出ませんが、睡眠を2〜3日取らないとてきめんに心身に深刻なダメージが及びます。

私自身にも苦い経験があります。医者になって3年目、忙しくて徹夜がずっと続き、21日間で合計6時間しか眠らなかったことがあります。そのときは不整脈が出て困りました。

これからは眠りを重視し、良い眠りでQOLを上げるライフスタイルを日本人はもっと大切にするべきだと私は思います。

小林弘幸

小林弘幸(こばやし・ひろゆき)

順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部卒業後、同大大学院医学研究科(小児外科)博士課程を修了。その後、ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師、同助教授を歴任した後、現職に到る。自律神経研究の第一人者としてトップアスリートやアーティストなどの指導にあたり、健康問題についてもメディアで積極的に発言する。

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